林道崩壊、川に流された道路を復旧せよ!
林道が崩壊し通行困難に
令和元年の豪雨により佐賀市内で林道の路肩が崩壊しました。このままでは長期にわたり通行が困難になるため、道路の復旧が急務となりました。
雨が上がっても危険な状態
現地調査の結果、路肩の崩壊は16mにわたり、ガードレールとともにそばの河川に崩落していました。直接的な原因は道路側の擁壁が河川が衝突する箇所に当たり、水により洗堀(削られた)されたことであると推測されました。また、残っている擁壁も基礎が宙に浮いた状態であり、そこから中の土砂が吸い出されるため空洞化が起こる懸念があります。
早急な復旧工事のために
森林土木構造物の標準設計をもとにコンクリートブロック擁壁を設計しました。上側は車が通るため荷重が加わることを考慮して計算を行います。コンクリートブロック擁壁を採用することで、残っている道路を削ることなく施工が可能であり、復旧に必要な施工期間も短いというメリットがありました。また、従来の実績が多く、安価なため、採用することに決定しました。
私たちができることをやる
令和元年の豪雨災害は各地に甚大な被害をもたらしました。しかしその一言で終わらせてはいけません。1つ1つの被災地域では、さらなる災害の不安や、交通・流通の不便を抱える人たちがいます。私たちはすべての災害を防ぐことはできないし、すべての復旧に携われるわけではありません。しかし、私たちができる範囲で、私たちができる復旧業務に真摯に向き合い、少しでも多くの人々に貢献し続けたいと思います。