あなたの家の下にも危険が潜んでいるかもしれない

閑静な住宅街を流れる1つの河川

佐賀市の住宅街を流れる河川で、部分的に護岸が水流等により削られていました。洗堀された場所は数か所あり、河川の両岸には家が立ち並んでいるので、放置すると被害が拡大する恐れがあります。

地元住民からの要望もあって、早急な対策が必要でした。

部分的な洗堀。しかし放置は禁物。

部分的に洗堀された箇所は水が当たり、杭の柵、ブロックが崩壊しており、川底より下に埋まっている部分も露出していました。

もともと今後の整備計画にあがっていた河川だったので、一旦洗堀箇所に応急対策を施して、その後安定した河道に整備していくよう設計していくことになりました。

応急対策と河川計画の両立

部分的な応急対策には、フトンかご(鉄製の網の中に石などを入れてブロック状にする)、木杭、コンクリート杭を提案しました。
最終的には今後の河川計画も考慮して、応急対策と安定化の両方が可能な、コンクリートブロック積での案となりました。

視野を広げること

閑静な住宅地を通る河川では、古い護岸が部分的に洗堀や崩壊をしていることもあります。その部分は弱点になっており、さらなる洗堀や崩壊を広げて住民を危険にする恐れがあります。

早急な対策も必要ですが、河川計画としてもともと上がっていた土地であることを考慮しなければいけません。1つの設計と言えど、広い視野でものごとを判断しなければならない業務でした。