佐賀空港 地道な舗装点検が乗客を守る

空港で行う舗装点検とは

佐賀空港で舗装点検を行いました。

舗装表面に生じるたわみの測定と、アスファルトの一部を採取して基本性状等の確認です。

空港にある、

●滑走路(飛行機が滑走し、離陸・着陸を行うための直線状の道路)

●誘導路(航空機が飛行場を移動するための道路)

●エプロン(航空機を駐機する場所)

の基本施設は、多くの人々が利用する空港の供用性、航空機の安全性及び定時性を確保するうえで、最も重要な空港の施設です。

なぜ舗装の点検を?

基本施設の空港舗装の機能が損なわれた場合には、航空機の運航だけではなく、人命にも大きな影響を及ぼすおそれがあります。常に良好な状態を保持する必要がある場所です。

定期点検により舗装の現状を把握し、修繕工法を選定したうえで機能回復を行う必要があります。

機器の計測、サンプルを試験、数値で判断

航空法やその他空港規則により調査時間は夜間の航空機の運航がない時間帯となります。滑走路、誘導路、エプロンの舗装たわみを専用の測定車を使用して測定します。また、アスファルトに関してはある程度の厚みで円柱状に採取し、ひび割れ・密度・老化程度・安定度等を、物理化学的に試験を行いました。

調査の結果、おおまかにアスファルトは経年劣化が進んでいるため、現在ひび割れが無くても急激に発生する可能性があり、早急に補修が必要だと判断しました。判断材料や根拠を数字とともに報告書としてまとめ、提出しました。

運航の安全は足元から

航空機の安全は機体にばかり目が向きがちです。しかし、航空機が離着陸する滑走路や、乗客の乗り降りや機体の点検を行うエプロン等では、舗装も安全でなければなりません。アスファルトなどの舗装はどうしても経年劣化をしてしまうため、こういった調査が定期的に行われ適切に処置されることで、大きな事故を起こさず安全に運航を続けることができます。