転石危険!鳥栖市の道路防災対策
車と歩行者の安全・快適さを両立する
佐賀県鳥栖市の山間にある市道沿いの急傾斜は、花崗岩(かこうがん)の土壌のため、長年の雨による風化で表面がボロボロになりやすく、落石の恐れがあります。
また、強い雨が降れば多量の土砂が流れ出す危険性もあり、市道を利用する車や人々の安心・安全のため防災対策が必要でした。
現地調査で危険と判断!
防災対策を考えるにあたり、まず現地で測量と転石調査を行いました。
調査の結果、道路に直接影響する可能性がある転石は37個あり、早急に対策が必要であるということがわかりました。
安全性と経済性を両立させよう!
市道を安全に利用できるようにするために、今後起こるかもしれないことを想定・検証しながら案を出し、それを組み合わせてより効果的な工法を決めます。
まず岩の風化を抑制して、落石の発生を減らすための落石予防。次に、落石があった場合の落下速度を減らしたり、落下方向を無害なところへ誘導、また落石を物理的に止めたり、小規模な土砂崩れを防ぐ落石保護。そして、安全管理を十分に検討したうえで斜面にある転石そのものを取り除く、転石除去。斜面に散らばる転石を固定して落下を防ぐために、ワイヤーロープによる固定。
ひっそり地域の人たちに貢献
この工事が完了すれば、安全性が保たれて地域の人々が安心して道路を利用することができます。地域の人々に貢献できるように、ひっそりコツコツと取り組んでいます。