佐賀市災害復旧 市道の危険を取り除け!

令和元年の豪雨により

令和元年8月の豪雨により佐賀市内の市道が被災し、舗装にかかる擁壁が崩壊、崩落しているため早急な復旧対策が必要でした。

佐賀市内の各地で被災

現地で崩壊状況の確認を行ったところ、2m以上の崩壊等人や車が巻き込まれたら危険だと思われる大きさのブロックや斜面がなくなっているところがありました。 現場確認の結果も踏まえ、まずは道路台帳等を参考に測量して地形図を作ります。縦断・横断の測量を実施して断面図も作成し、復旧工事の設計を行います。

市道に危険が及ばないよう

崩壊の斜面に合わせてコンクリートブロック積みによる壁状の構造物である「擁壁」を設計しました。崩壊していない部分と、高さや傾きを合わせ整合性を保つようにします。また、その他の斜面の保護は、草本類等を生育・緑化することにより斜面を安定させる植生マットで計画しました。

急ぎでも責任を持って

災害復旧は時間との勝負になります。緩んだ地盤が再び雨風にさらされることでさらなるダメージを受け、二次災害が起こるかもしれないからです。人や車が巻き込まれることはあってはなりません。

急ぎとは言えども、安定計算をしっかり行い長期的な安全を確保できる設計しなければ、安全な復旧は出来ません。現地を測量し、確実な設計を行います。被災地の人たちが日常を取り戻すきっかけとなるよう、身が引き締まる思いで業務にあたりました。