鳥栖市 令和元年夏、2度の豪雨災害に立ち向かう。

記憶に残っているだろうか...

令和元年7月3日から7月31日にかけて、日本付近に停滞した前線の影響で各地で大雨となり、人的被害や物的被害が多数発生しました。中でも、7日から8日にかけては佐賀県でも記録的な大雨となり、大雨特別警報が発表されました。また、8月28日を中心として佐賀の各地で観測史上1位の値を更新する記録的な大雨となりました。

この7月・8月の豪雨により、鳥栖市河川の複数個所で護岸の崩壊等が起こり、早急な対処が必要でした。

河川は危険な状態

短期間で2度の豪雨が発生し、川底が洗堀されたため石積みが崩壊していました。また川底の土砂が削られたことにより、堤防の基礎の根部分(川底より埋めていた部分)が浮いてしまい、護岸裏の土が吸い出され堤防が陥没しています。

つまり護岸の中は空洞化しており、堤防の表面はブロック積みに見えますが中はスカスカになっていて危険な状態です。

早急な復旧工事のために設計をする

被災していないブロック積の護岸と整合性を持たせるよう、護岸は川底より1m程度深く埋め、高さや勾配も合わせるように設計しました。

めげずに立ち向かう

まだ記憶にも新しい令和元年の豪雨。近年は数十年に一度の災害が数年に一度という頻度で起きています。豪雨だけでなく九州は地震や台風も多いため、災害がゼロになることは難しいでしょう。

しかし、災害が起きた時はめげずに災害復旧業務を行っていきます。それが地域の人たちの安全を届ける1つの方法だと思います。